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弓と矢は「破魔」として、魔除けの為の大事な道具。
魔除けとして弓が用いられた歴史は古く、端午の節句に五月人形を飾るわけでご紹介した
古代中国の鍾馗様まで話はさかのぼります。鍾馗様は、健康と知恵の神様と言うだけでなく、
強い武神としても尊ばれており、弓で悪鬼をやっつけると考えられていました。
これが平安の宮中に伝来し、日本でも西暦670年頃には、お正月に弓で的を射る
「射的」「大射」などの儀式が盛んに行われていました。
現代も神社などで行われる流鏑馬(やぶさめ)も、この流れをくむ儀式です。
さらに平安時代には、宮中で病人などが出ると、邪気を祓う為に
天に向けて葦の矢を射る「ついな」という儀式が行われていました。
また魔や鬼は、弓の弦の音を嫌うとして、弦を鳴らす「鳴弦(めいげん)」が行われます。
源氏物語でも、葵の上に取り憑いた六條院を退散させるため、矢が射られ弓の弦が鳴らす
というくだりがありますが覚えていらっしゃいますか?
そういえば、先だっての敬宮愛子様がお生まれになった時も、
弓の弦を鳴らす儀式が行われていたのは、記憶に新しいところです。
このように弓と矢は「破魔」としてとても大切な物で、初詣で神社でも頂けますよね。
太刀もまた魔除けのお守りです。
太刀は、刀と思われていますが、刀と太刀は違います。
刀は戦いの実用具ですが、太刀は主に儀式に使用されるもので、
五月飾りに使われるのは太刀の方です。
太刀は、その名の通り太く、反りが大きく刀よりも短いのが特徴です。
脇に差す際も、太刀は反りを上にして上弦の月のようにして差します。
刀は実用品ですから、逆に抜きやすいように下弦の月のように反りを下にして差します。
なぜ太刀が魔除けに使われるかというと、古来より魔物は光り物を嫌う
と考えられていて、太刀の刃物は光り物として護身具に最適だったわけです。
先日も敬宮愛子様の守り刀が、群馬県館林の刀鍛冶によって納められましたよね。
宮中では、 子供が生まれると男女を問わず守り刀を与え、
魔が近寄らないように、と災厄除けを行ったのでした。

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