(しょうぶ)
菖蒲は、強い解毒作用があり胃薬として、また神経の緊張をほぐし血行をよくし、打ち身にも効く
薬草として古くから珍重されてきました。特に中国では、薬効あらたかな不思議な薬草として用いられ、端午の節句には、菖蒲酒が飲まれていました。中国では、端午の節句には「菖蒲湯」ではなく「蘭の湯」に浸かっていたそうで、菖蒲はお酒として飲まれていたそうです。
また菖蒲は「軒しょうぶ」と言って、ヨモギと対にして軒にさし、魔よけとして使われたりしました。屋根の上おくことによって邪気や疫病を祓うと考えられていたのです。或いは、お風呂にいれることで体をきよめ、疲れを除こうとしたのです。
菖蒲は、「勝負」「尚武/武事による徳を尊ぶ」と通じると考えられて、丁度端午の節句の時に咲くことから「世の中で負けないように、たくましく育て」という祈りをこめて飾られてきました。
(
かしわもち)
柏餅に使われる葉の柏の木は、新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、このことから家が絶えない、後継者が絶えることがない縁起のいい木として考えられ、柏餅はすでに室町末期頃から、広く食べられていたそうです。でも今と違って中の餡は、小豆のこし餡ではなく味噌餡だったそうです。
一説では、「かしわ」は食物を包んだり食器代わりに用いられていたことから、「炊葉(かしぎば)」の転じた言葉ではないかとも言われています。
(ちまき)
ちまきは、中国伝来の物で、端午の節句とともに日本に入ってきました。ちまきは、餅米やうるち米を草の葉で包んで蒸した物で、文字通 り茅で包んだ物や笹の葉で巻いた笹ちまきなどがあります。笹には整腸作用があり、やはり薬効あらたかな薬草で包んだ葉をはがすと、餅米が緑に染まりとても綺麗で、健康にいい食べ物として考えられていました。
ちまきには伝説があります。古代中国、有名な戦略家であった屈原(くつげん)という人が、策略によって都を追われます。屈原は失意のまま湖で水死するのですが、その死を悼んだ人々や屈原の姉が、弟を弔うため、竹の筒に米を入れ湖に投げ入れて、鮫竜(こうりょう)を祀ったこTに由来するといわれています。
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