雛人形を片付ける時期と注意すべきポイント

女の子がいるご家庭では、3月3日の初節句に向けて、雛人形を飾る準備等を少しずつ考え始めている方が多いのではないでしょうか。
私が幼い頃の記憶は殆どありませんが、実家に帰りアルバムを開くと、まるまる太った赤ちゃんだった私が、立派な雛人形の前でじっと座っている古い写真があります。当時の記憶は無くても想い出として、写真で残り、家族から大切に育ててもらったのだと、実感出来る1枚です。
今では親になり飾ってもらう側から飾る側になったので、お飾りが終わったらその後の雛人形の片付けも考えないといけません。
さて今回は、雛人形を片付ける時期とその時に注意すべきポイントをご紹介します。

雛人形を片付ける時期について

雛人形を飾った後の片付けの話で「雛人形は早く片付けないといけない」という話を聞いたことはありませんか?
その諸説にはいくつかありますが「片付けが遅れると婚期が遅れる」「片付けが出来ないとお嫁にいけない」「いつまでも厄を引き受けてくれている雛人形を飾って置かない方がよい」など様々です。私が小学生のころは「早く雛人形を片付けないと結婚が出来ないらしいよ」と母に言った記憶があります。
実際のところは、言い伝えに根拠はないので、あまり気にしなくてもよいものです。
むしろ気にしなければならないのが、お雛様にとって片付けに適した日があるということです。それは、湿気のない晴れた日に片付ける事。雛人形が着ている生地は非常に湿気に弱く、湿度が高い日に触れられると痛んでしまいます。例えば天気の悪いジメジメした日に片付けると、人形に湿気を残して片付ける事になります。そうすると翌年雛人形を収納している箱を開けてみると、大切な着物やお顔にカビやシミが残ってしまうことがあります。そうならないようにするためにも、湿度が低い晴れた日に片付けることが、カビや劣化を防ぐ重要なポイントになります。

雛人形を来年もきれいなままで飾るポイントについて

1.人の手油や汚れに弱いので、手袋を使用して、雛人形の顔や着物についたほこりを軽く払います
2.やわらかい布で雛人形のお飾りの小物を拭きます
3.雛人形の顔を和紙などで覆い保護します
4.箱と人形の隙間に柔らかい紙を詰め、雛飾り一式を収納する段ボール箱に入れます。防虫剤を入れる場合は、人形や台、屏風などに直接つかないように、ビニール袋に入れて口を閉じ、小さな穴を数ヶ所開けていれます。それを外箱にガムテープでしっかり貼り付けて直接人形に触れないように固定します。
5.直接日光が当たらない、風通しの良い場所へ段ボールに入れ人形を納めます

雛人形は着物や顔がとても繊細なので、カビや劣化を防ぐために手袋を使い片付けをします。1年間後にまた使うので、置き場所も重要です。風通しの良い納戸や高い位置の戸棚に片付けるようにして、極度な乾燥や湿気を防ぎます。

私が小さかったころは、実家に祖母が健在だったので人形の飾り方や片付けるなど母に厳しく伝えていた記憶があります。なので、三人官女がついた五人飾りを毎年飾っていたのですが、飾る場所は子どもだけでは上がれない2階の広間と決まっていました。また人形に直接太陽の光が当たらないように、カーテンを閉め、気を使いながら母が飾ってくれていました。
片付ける押入れの場所も決まっていたので、3月3日の雛祭りが終わり、天気が良ければ翌日にはきれいに片付けが終わっていた記憶があります。しっかり手入れがされていたので、私がお嫁に出るまで、古くてもきれいな雛人形を飾ってくれていました。
今、自分が親になり管理する側になると、子どもに対する愛情はもちろん、母へ感謝の想いが溢れてきます。

今どきの雛人形のご紹介

初節句を迎えられるお孫さんに、ひな人形をご購入される御祖母様が子どもの頃は、七段飾りや五段飾りなどが主流ではなかったですか? 三人官女や五人囃子、随人・三仕丁が付いた十五人揃えは、華やかで見る人の心を掴む圧巻の豪華さがあったはずです。それに比べると、今はひな人形のサイズやデザインなど多種多様になり、かえってどんなひな人形を購入したらよいか迷う方が多いようです。
今回は、今どきのひな人形や我が家で購入した雛人形など選ぶ時の参考になるようにご紹介します。

1.自分の居住空間を考えて選ぶひな人形

近年の住宅事情により、今はコンパクトなサイズのひな人形が出てきました。特にマンションやアパートに対応した、横幅が65cm以下の雛飾りが年々増えてきています。
我が家もマンション世帯なので「ケース入りひな人形」を購入しました。ケース入りだと出している間、人形に直接埃がかからず、終わったら箱にしまうだけと手間がなく、居住空間に十分な広さがない、我が家にとっては丁度良いからです。

2.ぷっくりしたお顔が特徴のひな人形

飾る場所はないけど、ひな祭りの歌に出てくる人物が登場するような雛飾りが欲しいなんて欲張りな方には、「木目込みひな人形」がお薦めです。
小さくて丸い形が特徴的で、赤ちゃんのようなぷっくりしたお顔が可愛らしいくコンパクトですが、しっかりひな人形として存在感があります。

3.見映えと収納を兼ね備えたひな人形

お人形やお道具など一式が飾り台に収まる、「収納飾り」はやはり住宅事情もありここ数年人気です。二人飾りの親王飾り収納タイプだけでなく、三段飾り(五人飾り)で収納型があります。また飾り台の高さがある分、横幅が同じ平飾りに比べて見栄えが良く、節句が終われば収納出来ます。
こちらも人気で長く使って欲しいとお友達ママのお母さんが購入されたと聞きました。

4.インテリアの一部として選ぶひな人形

ひな人形の選び方として、着物の色や顔など好みの雰囲気で選び、部屋に合わせた色合いで選ぶ方も少なくないです。
今時のひな人形選びでは、ひな人形と言えば赤を想像してしまいますが、昔と違い高貴なお色の紫系や何色とも言いがたいニュアンスカラーのような衣裳のひな人形の人気が高いといえます。
また、ピンク色やラベンダー色の「ケース飾り」は、春らしく女の子のお節句には相応しい色合いになっています。

5.美人顔から可愛いお顔など表情から選ぶひな人形

顔が命と言われるように、ひな人形のお顔は、選ぶ時の条件に必ず入ります。昔ながらの涼しげな表情を好まれる方もいますが、赤ちゃんのような愛らしいお顔や古典的過ぎないお顔もうっすらと頬紅が入り、黒目が大きく見える美人顔が好まれるのが最近の傾向です。

6.優雅に佇む立雛ならではのひな人形

ひな人形を飾るスタイルとしては、「立雛」もブームです。元々ひな人形は、古来より流し雛などの人の型をしていました。立雛が原型だとされる諸説もあり、本来の形で飾りたいという方が増えています。

そもそも、雛祭りとは生まれてきた女の子の健やかな成長を願い、また将来幸せな結婚ができるようにと願いを込め、お雛様を飾る行事です。本来の飾り方を見直し、原点回帰に立ち返って〝邪気を払う〝とされる赤毛せんに、お目出度い金屏風を合わせるなど装飾にこだわって選ばれる傾向にあります。
このように、個々の生活スタイルやデザインにこだわり、ご予算と飾る場所を決め、サイズ感を伝えられるようであれば、節句人形アドバイザーがいる店舗へ行かれることをおすすめします。節句人形アドバイザーがいる店舗で購入されると、きっとご希望にピッタリのひな人形が早く見つかるはずです。