お雛様が願いを込めたペアルック

2021年1月24日

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工房天祥の上久保です。
工房天祥では見学していただく時スリッパに履き替えていただくのですが、見学中にお客様の靴を列べていると最近【ペアのスニーカー】をよく見かけます。

そんな日は、なんだか【今日は幸せだな(((≧艸≦)】と思ってしまいます。 とても仲良しのご夫婦なのが伝わってきて、幸せのお裾分けをもらったような気分になるのです♪ もちろん普段から赤ちゃんや小さなお子様、ニコニコ笑っているご家族に毎日沢山の癒しと幸せをいただいているのですが、より一層沢山のお裾分けをいただいような気になります…(´∀`*)ポッ
本当に幸せなお仕事です…☆

さて、お雛様の着物にと現在と同じようにペアルックがあるのをご存知ですか?(^^)

現在のように色も柄も全く同じというわけではありませんが、色味が違っていてもよく見ると同じ柄がはいっていたり・同じ布がどこかに使われていることがあります。
全て同じではないところが、とてもオシャレですよね☆

お揃いの布を用いることを【共布】


お揃いの図案を用いることを【共柄】と呼ばれていて、【大切な人と末長く一緒にいられますように…】との願いが込められていると言われています。
今も昔も人を愛する心は同じなのですね(* ´ ▽ ` *)

お店でも、沢山のお雛様を同じ場所に置いていても着物を見れば一目でペアがわかるお雛様は、とても素敵です。

実は、お雛様の衣装は色彩だけでのおしゃれではなく、沢山の【文様】を用いておしゃれをしていたようです。
【文様】には一つ一つ意味があり、
■雲立湧文
蒸気が立ち昇り雲が沸き起こる様子を表した模様で、吉祥で縁起がよいとされています。
■亀甲文
正六角形の模様は亀の甲羅に似ていて、長寿の吉祥模様として愛されています。
花菱文
花菱は高貴や上品な意味があり、菱形には災難除けや厄除けの意味がある。
七宝
七つの宝物に由来している模様で、永遠の連鎖と拡大を意味し、円満・調和の吉祥文様です。
唐草文
つる草である唐草は生命力が強く、長寿延命・子孫繁栄の象徴とされていて、未来永却栄えるという願いも込められています。

他にも沢山の文様があります。
お雛様の着物は全体的に見て、可愛いな…おしゃれだな…と思ってしまいがちですが、文様の意味を知った上で選ぶのもよろしいかと思います( *´艸)
また「これは共布…これは共柄…」と見るだけでも、癒されますよ( ≧∀≦)ノ

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※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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