雛人形の飾り方と並べ方

2019年8月23日

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目次


  1. 雛人形はいつからいつまで飾るの?

  2. 雛人形の基本的な飾り方

    親王

    三人官女

    五人囃子

    随臣

    お道具

  3. 雛人形の飾る場所

  4. 実際に雛人形を飾ってみよう!

    雛人形を飾る前に部屋のお掃除

    雛人形を箱から出す前に順番確認

    雛人形の顔には直接触らず手袋をする

    雛人形を飾る場所に最初からセットする

    雛人形を箱から出すときに、メモか写真をとっておく

    雛飾りの上の段又は奥から順に飾っていく

    雛人形に掛けてあるセロハンは、慎重に剥がす

    雛人形の顔に掛けてある和紙(又は不織布)は、捨てずにとっておく

    雛人形を飾り終わったら、写真を撮っておきましょう

雛人形はいつからいつまで飾るの?


雛人形は立春過ぎから二月の中旬、遅くともお節句の一週間前までには飾り、ひな祭りを楽しみに待ちましょう。
雛人形を片付ける時期は、季節の節目という本来の意味からもなるべく早めに、遅くとも三月中旬までには雛人形を片付けましょう。ただし、地方によっては旧暦でのお節句となりますので、その場合は一か月遅く時期をずらしてください。
「三月三日を過ぎても雛人形を飾ったままだとお嫁に行き遅れる」というのは、迷信ですのでご安心ください。

雛人形の基本的な飾り方


親王


雛人形を飾るのに男雛と女雛、どっちが右で、どっちが左?に飾るのか。配置の決まりはあるのでしょうか。
飾り方は古来の日本文化では、雛人形を飾るのに男性は向かって右、女性は向かって左とされてきました。現在でも京都地方
ではおひな様もそのように配置されています。
しかし、それ以外の地域では逆に右に男雛、左に女雛を飾る傾向にあります。これには昭和天皇の即位礼に倣ったとか、
西洋化の影響など諸説あります。

三人官女


飾り方は式三献に従い、向かって右から「長柄の銚子」「島台/三宝(の2種類がある)」「加えの提子」の雛人形を飾ります。
長柄の銚子は、柄の長い白酒をつぐ道具。
加えの銚子は、 柄がない手持ちタイプの白酒をつぐ道具。
両方とも現在の結婚式の三三九度などでも使用しています。
また、この写真の座り官女は三宝を持っていますね。三宝とは台のことで盃を載せています。

五人囃子


能の囃方と同じ雛人形で構成されています。
飾り方は向かって左から、「太鼓(たいこ)」「大鼓(おおかわ)」「小鼓(こづつみ)」「笛(ふえ)」「謡(うたい)」の順に並べます。

随臣


随臣である右大臣・左大臣。どちらも背中の矢羽、持ち矢、弓、太刀を持っています。
ご年配のヒゲを生やしたダンディーなお人形が右大臣、イケメン若人が左大臣です。
飾り方は右大臣は向かって右、左大臣は向かって左となります。

お道具


雛飾りのお道具は、時代によって様々に変化しています。
主に大名家や将軍家のお嫁入りの道具などを模して作られていたようです。
現在の七段飾りのお道具は、タンス・長持・鏡台・針箱・駕篭・重箱、牛車などです。
飾り方は駕篭はお殿様側に、中央に重箱を置き、お姫様側に牛車を飾るのが一般的です。

桜橘

雛飾りにセットされている桜橘は、京都御所にある「左近の桜」「右近の橘」を模しているとされています。
この場合の右左は男雛女雛から見た位置なので、左近の桜が向かっ右、右近の橘が向かって左に飾ります。
さくらたちばな京都御所の紫宸殿は北を背にして南向きで、天皇の左(東)を守る近衛兵を「左近衛/四位 の身分」、
飾り方は西を守る近衛兵を「右近衛/五位の身分」と呼び、向かって右が左近衛(おじいさん)、向かって左が右近衛(若者)となり、
これにならって左近の桜、右近の橘と呼ぶそうです。

お道具

雛飾りのお道具は、時代によって様々に変化しています。
主に大名家や将軍家のお嫁入りの道具などを模して作られていたようです。
現在の七段飾りのお道具は、タンス・長持・鏡台・針箱・駕篭・重箱、牛車などです。
飾り方は駕篭はお殿様側に、中央に重箱を置き、お姫様側に牛車を飾るのが一般的です。

雛人形の飾る場所


我が家に迎え入れた雛人形、いよいよ飾り付けを開始するときには、まずは「家のどこに雛人形を飾ろうか」と
頭を悩ませるご家庭も多いのではないでしょうか。
雛人形はとても繊細な素材を多く使って作られています。
ケースに入った雛人形はそのまま飾って問題はありませんが、「直射日光」は避け、窓際はなるべく避けた方がよいでしょう。
とはいえ明るい場所に雛人形を飾り、楽しみたいものですよね。薄手のカーテンや障子を上手に使って直射日光を遮ってください

実際に雛人形を飾ってみよう!


雛人形を飾る前に部屋のお掃除


飾る場所を決めたら、後で埃にならないように先に部屋を掃除しましょう。

雛人形を箱から出す前に順番確認。


七段飾りなどは、お人形や道具・部品も多いので、飾り方のしおりなどで飾る順番を確認してから箱から出します。
1.飾り台 2.屏風 3.ぼんぼり 4.親王台(殿と姫が座っている台)5.親王(殿と姫) 6.他のお人形 7.お道具類 8.桜橘 9.作札の順です。

雛人形の顔には直接触らず手袋をする


布製の手袋を用意します。手の油や汗・ハンドクリームなどが原因で、お人形の顔や手に黒っぽく
変色したシミが出てしまうことがあるので、必ず手袋を使います。
また爪でお人形の顔などを傷つけない為の予防策としても有効です。

雛人形を飾る場所に最初からセットする


から飾り台を出して、雛人形を飾る場所にセットします。
全部セットしてから移動すると、部品を落としして壊す場合もあるので、最初から雛人形を飾る場所でセットしましょう。

雛人形を箱から出すときに、メモか写真をとっておく


手袋をして屏風を飾り台にセットします。普通飾り方の手引きが入っているので、参考にして飾ります。
お道具や小物類は、後でどの箱にどう入っていたのか解らなくなる場合がよくあるので、メモや写真をとっておくと便利です。

雛飾りの上の段又は奥から順に飾っていく


七段・三段飾りの飾り方は上の段から、親王飾りの飾り方は奥から飾っていきます。
手前を先に飾ると、奥の物を飾る時、倒したり落としたりするので注意!

雛人形に掛けてあるセロハンは、慎重に剥がす。


お人形はセロハンが掛かっている場合が多いのですが、乱暴に破るとお人形が壊れます。
丁寧にはがすか目立たない部分の場合は、セロハンを掛けたまま飾った方が埃になりません。

雛人形の顔に掛けてある和紙(又は不織布)は、捨てずにとっておく


お人形は顔と頭に和紙(又は不織布)を掛けてあります。乱暴にはがすと髪型が崩れ、ほつれのようになりますので、
慎重にコヨリをゆるめてはずしてください。
顔に掛けてあった和紙は、しまうときに使うので捨てずにとっておきます。

雛人形を飾り終わったら、写真を撮っておきましょう


次の年に写真の飾り方を見て飾れるので便利です。
お店の人が飾ってくれた場合は、必ず全体を写真に撮っておきます。

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※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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