五月人形の種類と飾り方

2019年8月23日

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目次


  1. 五月人形の種類

    鎧飾り、兜飾り、子供大将飾り、武者人形など

    鯉のぼりや幟旗

  2. 五月人形の飾り方やスタイル

    五月人形を飾る時期

    五月人形の人気の飾り方

    弓太刀の飾り方

    五月人形のスタイル

  3. 【けっこう大事!】五月人形をしまう前の準備と順番

    1.天気の良い乾燥した日に五月人形をしまう

    2.用意する物

    3.五月人形をしまうときは、下の段又は手前の物から

    4.指紋と埃をとってから五月人形をしまう

    5.鎧兜は分解し、部品を元の紙包みや箱に戻す。

    6.パッキンを入れ、五月人形の汚れを拭き取ってからしまう

    7.写真と飾り方のしおりは、五月人形と一緒に箱の中に

    8.五月人形の保存は湿気の少ない場所に

    9.年に一度は五月人形の虫干しを

五月人形の種類


五月人形の種類は兜飾り、鎧飾り、男の子の人形を使った子供大将飾りがあります。

鎧飾り、兜飾り、子供大将飾り、武者人形など


内飾りと言われる、家の中で飾る、端午の節句のお祝い飾りになります。

鎧は全身を守ってくれることから男児のお守りとして、また家守りとして飾られます。
出身地や住んでいる場所に縁のある武将であったり、こんな武将のように育って欲しいと願いを込めて選ぶことが多いです。
もちろん、武将ものではなく、好きなデザインやスタイルの甲冑にされる方も少なくないです。

子供大将飾りや武者人形は、童話や昔話に出てくる人物を象っている。例えば、金太郎や桃太郎など。
童心を表現し、強くたくましく育って欲しいという願いが込められています。

鯉のぼりや幟旗


外飾りと言われる、出世を祈るお祝い飾りです。

五月人形の飾り方やスタイル


五月人形を飾る時期


五月人形を飾る時期、しまう時期は地域によって違うので調べてみましょう。
五月人形を飾る時期はだいたい4月には飾り、しまう時期は5月の中旬頃までです。

五月人形の人気の飾り方


昔は、鎧や兜の段飾りがあり、幟旗飾りや松明飾りをセットし柏餅やちまきを供えていました。
現在の飾り方は、鎧や兜の平飾りが主流で、収納飾りも人気です。

また、着用鎧や着用兜など、実際に着たり被ったりできるものに人気が集中しています。
親子で着用するタイプを購入し楽しむ方もいます。
ケースに入った兜飾りも種類は多いです。

弓太刀の飾り方


向かって右が「刀」、左は弓を飾ります。
弓太刀の太刀は鞘を上にして飾ります。縁起を担ぐためのもので「武器ではない」から抜く必要はないという意味合いがあります。

五月人形のスタイル


五月人形のモチーフとしては、竜や虎、鷹などが用いられる種類が多いです。
竜は昇龍のように出世を意味し、たくましさを表現する虎、鷹は聡明さと、それぞれ願いが込められています。

【けっこう大事!】五月人形をしまう前の準備と順番


行き当たりばったりで片付け始めると、バタバタしてしまうものです。
五月人形の汚れや故障につながりかねませんので、計画的に落ち着いてお片付けしてくださいね。

1.天気の良い乾燥した日に五月人形をしまう


お節句が終わったら、梅雨の季節になりますから、五月人形をあまり出しっぱなしにせず、お天気の良い乾燥した日を選んで五月人形をしまうようにします。
これは五月人形にカビを出さないために大切です。

2.用意する物


五月人形を飾る時に使った布手袋の他に毛ばたき・防虫剤を用意します。
防虫剤は、衣類用ではないお節句品用のものが薬局・スーパーなどで売られていますので、それを表示に従って適量を五月人形の箱に入れます。
よーく効くように、と思って大量に入れたり、五月人形や兜に直接触れないように配慮してくださいね。
薬剤の影響で変色してしまうことがありますから、適量をお守りください。

3.五月人形をしまうときは、下の段又は手前の物から


奥の物に手を伸ばして、うっかり鎧兜やお道具を倒したり落としたりしないよう、手前の物から順に片づけます。

4.指紋と埃をとってから五月人形をしまう


本体・お道具・弓太刀など、毛ばたきで埃を落とし、台屏風の黒塗りの部分、鎧兜の金属部分は、指紋などが付いていないか確認してください。
ホコリや指紋が付いていた場合は柔らかい布でから拭きし、指紋を拭き取ってから箱にしまいます。このとき必ず手袋を使用してください。
鎧兜や人形の金属部分・顔や手は、直接触らないように必ず手袋をします。
金属部分や五月人形の顔や手に素手で触れると、手の油脂がついて、後で黒く変色する場合が多々ありますから、くれぐれも注意してください。

5.鎧兜は分解し、部品を元の紙包みや箱に戻す。


鎧兜本体は埃を毛ばたきで落とし、元のように分解して、箱の中でガタガタ動かないようしまいます。
動いてしまう場合は少し隙間に詰め物をします。
ただし、詰め込みすぎると型くずれの原因になりますから、少しゆるみがある程度にします。
新聞紙や広告紙は、インクの油分があるので使用しないでください。

6.パッキンを入れ、五月人形の汚れを拭き取ってからしまう


木製や黒塗りの飾り台・屏風は擦り傷が付かないよう、間に和紙(又は不織布)やパッキンを入れ、指紋や汚れはきれいに拭き取ってからしまいます。

7.写真と飾り方のしおりは、五月人形と一緒に箱の中に


飾る際に撮影した五月人形の写真は、飾り方のしおりと一緒に箱の中にしまっておくと、来年飾る際に便利です。

8.五月人形の保存は湿気の少ない場所に


押入上段や天袋など、湿気のたまらないところに五月人形をしまいます。
逆に乾燥しすぎると、木製品などはゆがみますので気を付けます。

9.年に一度は五月人形の虫干しを


着物と同じで、何年も五月人形をしまいっぱなしにしないこと。
よく「押入の中にずっとしまっていたら、シミが出たので修理を」と五月人形専門店に持ち込む人がいるようですが、それは無理な相談というもの。
五月人形はお宝と同じく、保管の仕方次第で長く美しさが保てるのです。
五月人形を飾ってあげれば、虫干ししたことと同じですので、毎年飾ってあげることが長持ちの秘訣でもありますね。

いかがでしょうか?
五月五日の端午の節句は、男児の無病息災を祈り、立身出世を願った奈良時代から続く伝統行事です。
また来年よろしくね。という気持ちで五月人形を大切に扱ってあげてくださいね。

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※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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