鯉のぼりを買うのは誰?

2023年3月22日

投稿者:




目次


  1. 鯉のぼりを買うのは父方の親?それとも母方の親?

  2. 買う人は地域や事情によってさまざま

  3. 安い買物ではないので、事前によく相談を

  4. コンパクトな節句飾りを数種類揃えるのもオススメ

  5. さいごに

鯉のぼりを買うのは父方の親?それとも母方の親?


端午の節句に五月人形を飾るという風習は、江戸時代に全国的に定着し、明治、大正、昭和、平成と時代の流れとともに少しずつ変化してきています。それと同時に『誰が購入するのか』ということも変化してきているようです。
昔は、結婚した女性は嫁として夫の方の両親と同居するのが当たり前でした。嫁という立場上、気軽に実家に帰ったりすることができなかったので、孫が生まれてもなかなか会うことができない嫁の両親は、顔を見に行くための口実として節句などのお祝いを利用していたことから『節句飾りを購入するのは母方の両親』というのが広く定着したようです。
しかし、それも地域によって違っていて、昔から北海道、関東以北や東海地方では父方の両親、関西や九州では母方の両親が購入する、といったしきたりを長年守り続けているところもあるようですが、両方の親が折半するというケースも多くなっているそうです。


買う人は地域や事情によってさまざま


もともと五月人形として鎧兜を飾るようになったのは、武士が権力を持つようになった鎌倉時代で、その後江戸時代になって平和な世の中が長く続くと、衰退した武士に代わり、商人たちの手によって、多彩な五月人形が生み出されました。その中でもいちばん象徴的なのが、武士の吹き流しを真似て作り出された鯉のぼりです。
昭和に入ってからは夫の親と同居するパターンも徐々に減り、核家族化が進んだことで庭の無いアパートやマンション住まいの若い世代が増えたため、都心ではだんだんと大型の鯉のぼりを飾るのが難しくなりました。
令和の現代では同様に、住宅事情に合わせて鎧兜をはじめ、五月人形全般が年々コンパクトになっていますが、その分、デザインや仕様が多様化しており、お部屋の雰囲気に合わせて、たくさんのモデルから選べるようになっています。
また、SNSの影響を受けて、好きな飾りを組み合わせてオリジナルの五月人形飾りを写真に撮って投稿したり、手作りの鯉のぼりや名前旗、タペストリーなどを添えて写真を撮ったり、自由な発想で自分だけの五月人形飾りを楽しむ方が増えています。
鯉のぼりを購入する人についても、現代では世の中のしきたりに必ずしも合わせなければいけないということは無くなっていますので、それぞれの家庭で話し合って決めるのがいいでしょう。


安い買物ではないので、事前によく相談を


初節句のお祝いとなると一生に一度のことなので奮発してしまいがちです。特に初孫の場合は嬉しさで金額は度外視ということもあるかもしれませんが、先走って相談も無く知らないうちに贈られてしまうと『もっと違うタイプが欲しかったのに…』という残念な結果になりかねません。
特に鯉のぼりと一緒に飾る武者絵幟や名前旗などはお名前が入りますので、後からキャンセルできない商品です。
贈る側も贈られる側も、事前にお互いの好みや欲しい商品をしっかり伝え合って、早めに意見をまとめておくことをお勧めします。
はっきりと「こういう鯉のぼりが欲しい」といったリクエストをするのもいいでしょう。それをきっかけに普段よりも密なコミュニケーションが生まれますので、お互いの信頼関係が深まることも期待できます。

コンパクトな節句飾りを数種類揃えるのもオススメ


飾るスペースや収納スペースが限られている現代の住宅事情では、コンパクトな五月人形を数種類飾って豪華さや華やかさを演出するのが好まれています。父方、母方それぞれ1種類ずつ揃えてもらうのもいいかもしれませんね。

室内用のコンパクトな鯉のぼりやタペストリーをいくつかご紹介します。


鯉のぼり 室内用 プーカ ベビースタンド ソラ

白木とパステルカラーが可愛らしい、お名前プレート付きのコンパクトな鯉のぼりです。お部屋の雰囲気を選ばないインテリア性の高さが人気です。


鯉のぼり 室内用 リュウコドウ つるし飾り

可愛らしい雰囲気ですが、全長100cmと存在感のある、モビールタイプのつるし飾りです。コンパクトな五月人形に合わせれば華やかさがぐんとアップします。


鯉のぼり 室内用 リュウコドウ 和ぐるみ 絢飾鯉

金糸をふんだんに使って装飾した高級感漂う室内用鯉のぼりです。五月人形と一緒に飾ることで豪華さがワンランクアップします。

さいごに


いつの時代も子どもの成長や幸せを願って節句人形を飾ってきました。平安の昔に比べて医療は発達していますが、子どもの数が減っている近年、形は変わっても、父方・母方のご両親をはじめ、たくさんの方々が一緒にみんなでお祝いする楽しい節句行事としてこの先も続いていってほしいものです。


※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


みんなに人気の記事

新着記事

関連コラム