家族でお正月を迎えるということ。

2018年8月7日

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家族でお正月を迎えるということ。
お正月といえば、初詣ですね。さいたま市では「大宮氷川神社」が有名です。我が家も毎年お詣りに行っています。毎年家族全員でお参りをしてから、自宅の神棚に飾る御札をいただいてくるのですが、毎年気になっているものがあります。特に息子が「あれってなに?」と毎年のように気になっているものです。男児の好奇心をくすぐるカッコイイ見た目なのです。なんだと思いますか?

「破魔矢」です。

実は、我が家は破魔矢をいただいてきたことはありません。なんだか恐れ多くて手が出ないというのが正直なところなのですが。息子には「悪い運気をやっつけるんだよ」なんて簡単に説明はしているものの、あらためてどんなものなのか、調べてみました。

”破魔矢(はまや)とは、正月の縁起物や神具として神社・寺院で授与される矢である。”
破魔矢とは、読んで字のごとく、魔を破る矢、災厄を祓う矢であり、破魔弓を使って射る矢のことです。
矢と対になるのが弓ですね。「破魔弓」についても掘り下げてみましょう。

「破魔弓」とは
破魔弓は魔除け・厄払いのお守りです。その昔、弓の的のことを「ハマ」と言いました。破魔弓はこのハマに漢字を当てはめたものです。これは、弓矢の持つ霊力を信じることから生まれた習慣です。私が息子に説明してきたことは、間違ってはいませんでしたね。それでは、なぜそのようなものがお正月に関係あるのでしょうか。
破魔弓は、古来からの行事であった「新春の占い」や「厄張り」がその始まりとのこと。もともと、弓矢で的を射て年占いをした宮中行事が後に破魔弓飾りとなったのです。
男の子が生まれた家に贈る正月の破魔弓飾り。新生児の初節句に親戚や知人から破魔弓飾りを贈る習慣もあります。

さらにお正月といえば「羽子板」もありますが、こちらも深い関係があるようですよ。

「羽子板」とは
女の子がお正月に羽根を突いて、その年の厄払いをしたことが、美しい羽子板を生み出したとのこと。なるほど、行事が関係していたのですね。お正月の羽板突きは、江戸時代から女子の遊びで、羽子板は女子の無病息災のお守りの意味も持っています。また、羽子板の羽根の黒い玉は、「無患子(むくろじ)」と言い、子供が患わない」という意味を含んでいるそうです。昔は羽根の形をトンボに見立て、トンボが蚊を食べる益虫であることから、お正月に羽根を突くと、夏になっても蚊に食われることがないと信じられていたそうです。そんなことがあっただなんて、今回改めて調べてみるまで知りませんでした。私自身14歳の娘と10歳の息子を育てています。が、この機会に子どもたちに教えてあげようと思います。

今ではお正月に弓矢で占ったり、羽子板で厄払いはほとんどしなくなりましたが、それらに関係する「お守り」として残っているのですね。一年の始まりに、家族でお正月を祝い、みんなで初詣に行って、一年間の家族全員の無病息災を祈る。心穏やかに笑顔で新年を迎える、そんな素敵な習慣を、しっかりと受け継いでいきたいなと改めて思いました。

来年の初詣の時には、破魔矢もいただいてこようと思います。

そろそろ季節は秋。子どもたちの学校行事や園行事も忙しくなってくる時期ですが、今回ちょっと調べてみて、先々の日本古来の季節行事にも丁寧に向き合っていきたい感じることができる、そんな機会となりました。


※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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