五月人形には内飾りと外飾りの2種類があります。お部屋に飾るのが内飾りで、鎧飾りや兜飾りがございます。長男には鎧、次男には兜という昔からの慣わしもあって、初めてのお子様には内飾りとしての鎧飾りと、外飾りとしての鯉のぼりをご用意されるご家庭も少なくないです。
五月人形の鎧飾りについて、特徴や魅力などをあげて、皆さまがお選びになられる際の参考になればと思います。
①鈴甲子雄山作 徳川家康公之鎧10号 赤富士飾り
五月人形の中でも、江戸甲冑師・鈴甲子雄山の鎧は、フランスなど世界でも有名で人気が高いです。
特徴としては、金物や縅糸を使用して作り上げる従来の五月人形の鎧と違って、こちは、“総革小札仕様”という本物に見えるように工夫された素材感と、デザインの良さがあります。
鎧を際立たせているのが、昔から縁起が良いとされている“赤富士”の屏風です。やはり日本のシンボルである富士山は甲冑を勇壮に仕上げる魅力があります。
②上杉謙信豆鎧 二曲飾り
伝統甲冑師である大越忠保作の本格的な五月人形・鎧飾りです。
上杉謙信公の鎧は、“月と太陽”をイメージした「日月前立」が魅力的ですね。
鎧を選ぶ時には、武将ものか、そうでないかの2通りがあります。
この上杉謙信の五月人形のように、武将の鎧であれば、お住まいや出身地に所縁のある武将になさったり、人物像で人気のある方や、お子様にこの武将のように成長して欲しいなど、それぞれの思いで選ばれることが多いです。
③奉納鎧5号 本仕立 白糸之大鎧(正絹糸縅)
奉納鎧は、戦うための鎧ではなく、実際に神社やお寺に奉納をして、願いが叶った感謝の気持ちを伝える甲冑です。
お子様の成長を願うお節句としての五月人形では、奉納鎧は適しています。
五月人形の鎧は、実在した武将の模写などありますが、それらは勇壮な雰囲気で圧倒される迫力があります。五月人形の鎧の中でも、奉納鎧は美しい美術品的な印象がつよく、上品に飾りたい方にお薦めです。
④鎧飾り 10号鎧 金小札赤糸威10鎧 毛せん飾り
こちらの五月人形は、鎧の毛せん飾りです。
畳んで片付けるだけですので、手間がかからず収納できる毛氈飾りです。
また毛氈は、お好みのサイズで折りたためますので便利です。
正絹絲縅仕立て(赤糸威)の大鎧は、緑色の毛せんによって端午の節句らしさが演出された、五月人形の鎧飾りです。
⑤大越忠保作 7号鎧 銀輝 銀丸 鎧飾り
有名甲冑師の大越忠保作の五月人形・鎧飾りです。
クリスタル柄小札の紫色縅絲で、気品ある高級仕様の五月人形、鎧飾りです。
シルバー色の丸デザイン屏風によって、スタイリッシュな印象が人気の鎧飾り五月人形です。