決まりがありそうでない、お雛様を飾る日

お客様から

「お雛様は、いつから出したらいいですか?」というお問い合わせがチラホラあります。

たしかに【早くしまわなくてはいけない…】とは聞いたことがあっても、

“いつから…いつまで…にだす”となると、意外と知られていなかったりしますよね?!

いつから出さなくてはいけない!というのはないのですが、

【立春(2/4頃)~雛祭り1週間前】に飾るのがいいとは言われています。

なぜか???と言うと、

立春の前日は、豆まきで厄を祓う節分の為、厄を祓ってスッキリしたところで、美しい人形を飾りましょうと言うようです。

では、なぜ1週間前迄に飾らなくてはいけないのか?

日本は、しめ飾りや門松等の御正月飾りを大晦日に飾るのは

【一夜飾りは年神様に対して失礼にあたる】と昔から言われています。

お雛様も同じで、お雛様は娘の厄を引き受けてくれる存在なので、礼節をもって遅くても1週間前までに飾るのがいいそうです。

私は今まで子供が楽しみにしているから少し早目に飾らなきゃ!と思っていたのですが、子供が楽しみにしているから数日前にではなく、娘を見守ってください…と早目に飾るよう心掛けなくてはいけませんね(*^^*)

今年は節分後の早目に飾りたいと思います。

世界に一つ。自分だけのお雛様。

工房天祥では、
「こひなのカスタマイズがしたいのですが、お値段はいくらですか?」という    問い合わせが沢山あるので、今回は“こひな”のお話をしたいと思います☆

お雛様でカスタマイズが出来ると、“自分だけのお雛様”という感じがして嬉しくなりますよね。
憧れはあるけれど、値段がわからないと手がだせない…それが本音ですよね?!
おおよそにはなってしまいますが、ご説明させていただこうと思います☆

こひなのカスタマイズは、まず親王のお顔やお着物を選びます。
そして、【親王飾り】【五人飾り】【十人飾り】…何人飾りにするかを考えながら台屏風を選んでいきます。
【親王飾り】の場合は、一般的に三宝・貝桶・桜橘・油灯を付ける方が多いのでお選びいただきますと、約7万円~9万円になります。

【五人飾り】の場合は、まず男雛・女雛を選んでから三人官女をお選びいただきます。
五人飾りにする場合は、“高杯”をお付けすることも可能ですので約4万~5万円プラスになります。

【十人飾り】の場合は、またそこから五人囃子をお選びいただきますので約6万円プラスになります。

お着物やお道具によってお値段が違ってきますので、予算に合わせてお道具を減らすことも可能です(^^)
おおよそですが、お雛様の値段をわかっていただけたでしょうか?

お店に来ていただいた場合は、その場でお雛様を選んでいただきお値段をだしていくのですが、お電話はもちろんメールやInstagramメッセージ・ライン電話でも、こひなのカスタマイズをすることが可能です。
私も、何度か【こひなカスタマイズ】のお手伝いをさせていただいたのですが、お電話やメールのやり取りを重ねていくうちにドンドン形になっていき、お客様のお手元に届きお子様とのお写真を見ると毎回感動してしまいます。

今年も皆様のお手伝いが出来る日が来るのが楽しみです( *´艸)♪

お雛様と京都御所の繋がり

お雛様の桜橘の位置には、京都御所の正殿であった紫宸殿(ししんでん)の前庭に植えられていた植物からきているのをご存知ですか?

京都御所は明治時代に東京の皇居(江戸城)に天皇陛下の住居が移るまで生活をしていた所で、

天皇陛下から見て左(向かって右)に桜

天皇陛下から見て右(向かって左)に橘が植えられているため、お雛様の桜橘も同じ位置となっています。

でも、いざお雛様を飾る時に桜橘の位置なんて直ぐにでてこないですよね?!

私も工房天祥に入社してから知ったのですが、覚え方としては【左近の桜・右近の橘】というものがありまして!

宮中の警固を行う近衛府である

左近衛が【桜】の近くに

右近衛が【橘】の近くに配置されていたことで、

【左近の桜・右近の橘】と呼ばれているようです。

桜と橘は【魔除けや邪気祓い】の力がある為、お雛様に用いられているのですが、最近では可愛らしい【紅白梅】を選ばれるお客様も多くいらっしゃいます。

そんな時、「梅だと意味ないですか?」と言われたりするのですが、大丈夫です!!!

紅白梅も【魔除けや厄除け】の力があり、桜橘同様に京都御所の御常御殿の【向かって右に白梅・左に紅梅】が植えられているので、

本来なら桜を置いている所(向かって右)に赤梅

本来なら橘を置いている所(向かって左)に白梅を飾るのも可愛いらしくて良いとおもいます(*^^*)

子供が少し大きくなって、お雛様のお花の位置の話をした後にでも、ぜひ京都御所に行って桜橘や紅白梅が植えられている位置を確認してみてください。

親子で「なるほど~!!」と楽しめるかもしれません( *´艸)

羽子板すべてに込められた願い

【女の子の初正月には羽子板を贈る】風習が日本にあるのはご存知ですか?
私の実家に絵が描かれている羽子板があり、子供の頃から[私の羽子板]と実感はあったのですが、何故あるのか?考えたこともありませんでした。

羽子板には邪気を【羽根(はね)のける】、つまり邪気を跳ね返し、女の子健やかな成長を祈る思いがこめられています。
そして羽子板をつく時の音も、魔物が嫌う音とも言われ【魔除け】【厄除け】にもなり、室町時代には貴族達が正月に羽根突きをすることで[その年の無病息災]を願ったようです。

また、今販売されている羽子板についていないことが多いですが、実は【羽根】にも意味があるようです。

室町時代、羽根つきの羽根が空飛ぶトンボの形に似ていると言われ[胡鬼子(こぎこ・トンボの事)]と呼ばれていました。
トンボは蚊を食べます。
昔は感染症を運ぶ蚊が病気の原因と言われていたため、トンボに似た羽根を飛ばし蚊にさされないように願い、羽根に付いている黒い玉を[無患子(むくろじ)]書くので、【子供が患うことの無いように】と言われ無病息災の願いが込められたようです。

さて、12月に入り工房天祥では【羽子板】が大人気です( ノ^ω^)ノ
今年は小さいめの7号・9号が人気で、その中でもヤッパリ今年は、かんざしの付いた羽子板が人気ですね!
一見、普通の羽子板に見えますが、髪飾りが付いていて、簡単にははずすことができ、七五三やお祭り等の着物を着た時に、髪の毛に付けることができます!!
こちらは【大小2つのカンザシ】が付いているので、大きい方は髪の毛に!小さい方は着物の帯に付けても、可愛らしく着物のワンポイントになりそうです!!
もちろん、お飾りとしてもオススメです(((o(゚∀゚)o)))

住んでいる地域がわかる、お雛様の並べ方。

皆様は説明書など何も見ずに、お雛様を並べることが出来ますか?

娘のお雛様を初めて並べた時に主人が、向かって右に【男雛】左に【女雛】を飾ったので、私は思わず『逆だよ!!』と言うと、「そうだっけ?」とお店で飾ってあった時の写真を見ながら直したのですが…

上↑の話を聞いて【ん???】と思われた方、いらっしゃいますよね?!( *´艸)

関西方面にお住まいの方ではないでしょうか?!

実は私も工房天祥に入社するまで知らなかったのですが、【お雛様の並べ方】は関東と関西で違うのです!!

ちなみに私の旦那も実家が関西方面なので、私とは逆だったようです。

皆様は地域によってお雛様の並べ方が違う事を、ご存知でしたか??

日本は古くから【左方上位】というものがありました。

その為、関西では向かって【右に男雛・左に女雛】を飾るようになりました。

関東の並べ方には諸説あるのですが、国際的な礼儀では【右側が上位】の為、洋装の天皇陛下が国際礼儀に合わせ立たれたことから向かって【左に男雛・右に女雛】になったと言われています。

今でも結婚式で、関西方面では向かって【右に新郎・左に新婦】が座り

関東方面では向かって【左に新郎・右に新婦】が座ることもあるようです。

同じ日本でも違いがあり、面白いですよね(^○^)