【桃の節句】お雛様はいつから飾る?しまう時期と片付け方は?

2021年1月15日

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お雛様はいつからいつまで飾るかご存知ですか?

お雛様を事前に飾り、桃の節句の3月3日にお祝いをしますが、雛人形を飾る時期や片付けのタイミングはご存知ですか?
雛人形を飾ると良いとされている日どりや片付けに最適な日があります。
今回は、お雛様をいつから飾って、いつまでに片付けるのか、そして片付け時の注意点についてご紹介します。

いつからお雛様を飾る?

お雛様を飾り始める時期は、立春の2月4日頃からから2月中旬にかけて飾るのが一般的です。どんなに遅くても、ひな祭りのお祝いをする3月3日の一週間前までにはお雛様を飾ってあげてください。
立春より早めに飾り、長く楽しむ方もいらっしゃるので、飾る時期について、いつからなど特に決まりなどありませんが、一般的にみなさんが雛人形を飾りはじめる時期について詳しくご紹介します。

立春からお雛様を飾るのが目安

お雛様を飾る時期としては、立春の日(節分の翌日・2月4日ごろ)から2月中旬にかけて飾るのがよいとされています。
タイミングとしては、節分で豆まきをして災いを払ったあとにお雛様を飾るという流れを覚えておくとよいでしょう。
これは桃の節句が春の節句ということもあり、春の訪れを知らせる立春が一つのベストタイミングだからだといわれています。どんなに遅くても、ひな祭りの一週間前までにお雛様の飾り付けを済ませるのがよいでしょう。

雨水(うすい)に飾ると良縁に恵まれる?

二十四節気(にじゅうしせっき・太陽の動きをもとにつくられた季節の目安)にならい、雨水(うすい・立春から15日目の日)に飾ると良いといわれています。
雨水は温かさに雪や氷が溶けて雨となって降り注ぐ日として、昔から農作物の準備をはじめる目安として使われていました。
また、水は命を象徴する源ともいわれており、水の神様として知られる弥都波能売神(みつはのめのかみ)は、農作物が豊になる農耕の神様、子宝や安産の神様としても信仰されていました。
この背景から、雨水の日にお雛様を飾ると良縁に繋がるという説もあります。雨水は毎年2月18日、19日にあたりますので参考にしてみてはいかがでしょうか?

ひな祭りの前日に飾るってあり?

昔から「一夜飾りは縁起が悪い」とされており、ひな祭りの前日になって慌ててお雛様を飾るのはタブーとされています。
それでなくとも、お雛様はひな祭りが終わり次第片付けるので、女の子のためにも早めに飾ってひな祭り気分を盛り上げましょう!

お雛様をしまう時期と片付け方は?

よく耳にするのが「お雛様を片付けるのが遅くなると婚期が遅れる」という言葉ですが、これはただの迷信です。
この迷信は「片付けがきちんとできないと、きちんとした女性にもなれず、お嫁さんにもなれませんよ!」という意味を込めて言い伝えられてきました。
とはいえ、いつ片付ければ良いのかわからなかったり、ひな祭りをすぎたら急いで片付けないといけない気がして焦りますよね。
今回は、お雛様の片付けにぴったりな時期や注意点をご紹介します。

婚期が遅れるといわれている理由

雛人形は、お内裏様とお雛様の結婚式の様子が表現されています。そこにひな祭りの主役である女の子の結婚を結びつけて考えるようになりました。
昔は結婚するのが当たり前で、結婚することで女性は幸せになれるといわれており、当時は雛人形を早く出す(飾る)ことで「早く嫁に出す」、早く片付けることで「早く嫁に行く」と連想していました。
このことがきっかけで、お雛様を早く片付けないと婚期が遅れると言われるようになりました。

お雛様をしまう時期は?

3月3日のひな祭りが終われば片付けるという方がほとんどですが、庄内地方や京都の一部の地域では旧暦の4月3日まで続けて飾るところもあります。
しまうタイミングとしては、ひな祭りから約2週間を目安にしましょう。
新暦の場合は3月の中旬ごろまでにしまい、旧暦なら4月中旬くらいまでが目安となりますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

片付けをするなら晴れの日が最適

お雛様を片付けるなら、よく晴れた湿気の少ない日に片付けをしましょう。
なぜ天気のよい日がいいのかと言うと、お雛様に使用されている衣装の生地は、湿気に弱いことが多く、湿度が高くなる天気の悪い日が大敵です。
雨が降っている日や、湿度の高いジメジメした日に片付けると、お雛様に湿気を残したまましまうことになり来年のひな祭りで出してみるとカビやシミがついていてショック・・・という結果になりかねません。
焦ってしまおうとはせずに、お天気が良い日に大切に片付けましょう。

迷ったら啓蟄(けいちつ)の日に片付け

お雛様を片付けると良いとされているのが啓蟄の日(毎年3月5日または3月6日)です。
啓蟄の「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりしている虫という意味があり、啓蟄の日は冬眠していた虫たちが春の訪れを感じて土の中から出てくる頃といわれています。
なぜ啓蟄の日にお雛様を片付けると良いのか具体的な理由は定かではありませんが、季節が移り変わる前に片付けをすると良いという説があるようです。
片付けをいつにしようか迷っている方は、啓蟄の日にお雛様を片付けてみてはいかがでしょうか。

片付ける時の注意点

先ほどもご紹介したように、雛人形は湿気にとても弱いです。
そのため、お雛様を片付ける際は、カビやダニなどが発生しないよう一度、外気に当てて湿気のない状態にしましょう。
毛バタキなどでホコリやゴミを払って、道具やパーツなどの小さい物を失くさないよう順番通りに片付けるのがコツです!
基本的には必ず雛人形が入っていた箱へ戻します。特に、段飾りは人形の数も多いので間違えないように慎重にしまいましょう。元通りにしまえる自信がないという方は、飾り付けをする前に写真を撮っておくと便利です。
雛人形が手に持つ小さな道具などはなくしやすいので、まとめて小さな箱やジッパー付きの袋に入れて保管することをおすすめします。
ただし、ジッパー付きの袋がナイロンの場合、塗装に使われている塗が剥がれてしまうことがあるので、布などで包んで袋に入れて保管しましょう。
人形をしまう際は、お雛様が箱の中で動いてしまわないように、顔と全体をやわらかい紙で包んでください。箱の中でぶつかって破損しないように、空いた空間に丸めた紙など入れて固定しましょう。
収納する場所については、湿気が少なく乾燥しすぎない押入れの上段または天袋が最適です。しまう時に、人形用の防虫剤を使用する場合は、お雛様が変色してしまう恐れがあるので衣装や道具には直接触れないように注意してください。

お世話になったお雛様を処分したい

女の子が大きくなり、何らかの理由でお雛様を手放す場合は全国各地で行われている人形供養がおすすめです。
お雛様は女の子の幸せを願うお守り的存在です。役目を終えた人形に感謝の気持ちを込めてお別れするようにしましょう。

季節を楽しみながらお雛様の飾り付けをしましょう

今回は、お雛様をいつから飾るのか、そしていつ片付けるのかとその片付け方についてご紹介しました。
お雛様を飾ると良いとされている日や、片付けると良いとされている日があると知れば毎年のひな祭り準備も計画的に行えますね。
春の訪れを楽しみながらお雛様の飾り付けを楽しんでみましょう。

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※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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