雛人形は何歳まで出すのか?

2023年6月26日

投稿者:



初節句の時に購入した雛人形、娘が何歳になるまで出すべきですか…?
その質問に即答できる人は意外と少ないと思います。なぜなら、初節句と違って何歳まで、というはっきりした決まりが無いからです。
実は、ずっと長く飾り続けても良いと言われているのですが、みなさん、いったいどうされているのか、気になって調べてみました。

目次


  1. 雛人形を出すのは何歳まで?

  2. 雛人形はひとりに一体のお守り

  3. 飾るのをやめるタイミング

  4. 各家庭それぞれの事情に合わせて決める

雛人形を出すのは何歳まで?



具体的には『成人を迎えるまで』という意見が多く、以前は20歳でしたが、最近では18歳が成人とみなされるようになったこともあり、高校を卒業するまでという意見も増えているようです。
ところが、ある調査結果によると「お子さんが何歳まで雛人形を出しますか?」という質問に対して、半数を超える人が「高校生以降も飾る」という回答でした。
次いで「小学生まで」、「中学生まで」という回答ですが、両方合わせても全体の2割程度で、かなり少数派です。意外と実はみなさん、雛人形を飾る習慣は続けていきたいというのが分かります。

雛人形はひとりに一体のお守り



本来、雛人形は災厄から子どもを守るための身代わりとして飾られた人形です。なので、ひとりにつき一体が基本ですが、最近の住宅事情ではそれも難しく、進学や就職、結婚などで実家を離れる際、
飾るにしても収納するにしても、スペースの問題で残念ながら置いていかざるを得ないという状況があります。
以前、実家の母から「あなたの雛人形、もう処分していいよね?」と連絡があったのですが、実家を出てから二十年以上たっていたこともあり、逆に「え⁈まだあったの⁈」と驚いてしまいました。
江戸時代は嫁入り道具のひとつでもあったため、結婚して女の子が生まれたら新しい雛人形を買い足すというのが一般的だったそうです。医療が現代のように発達していなかった時代は、雛人形の役割は今よりも重大だったのでしょう。お母さんがいつまでも雛人形を捨てられないのも同じ気持ちなのかもしれません。

飾るのをやめるタイミング



一方で飾るのを止めたという方々は、そのタイミングについて「生活環境が変わったのをきっかけに出すのを止めた」と答えています。
やはり、進学や就職で娘が実家を離れて独立したときや結婚して新居に移ったときなど、新しい生活を始めたのをきっかけに出すのを止めたという方が多いようです。
もし「もう飾るのを止めるので雛人形を処分したい」という場合は、近くの自治体や福祉施設などで雛人形の寄付を受け付けていることがありますので、一度調べてみると良いでしょう。
また、捨ててしまうのはちょっと抵抗があるという方は、お寺や神社などの人形供養を利用すれば、感謝の気持ちを持ってお別れできると思います。

各家庭それぞれの事情に合わせて決める



子どもが無事に健やかに成長することを願って飾るのが節句人形の役目とされていますので「立派に成長して独立したからもう出す必要はない」という考え方もあります。
また「人生は長いから離れていても、いつまでもお守りとして飾りたい」と思うのも家族の自然な気持ちです。
どちらも間違いではありません。決まりはありませんから。
また「お道具などの小物まで全部出すのは面倒だけど、男雛と女雛だけなら」と代表2名のみを飾る、という方もいるようです。
各家庭それぞれで「いつまで飾ろうか」「ずっと飾る?」…そんな風に親子で相談し合って決めるのも素敵なことではないでしょうか。


※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


みんなに人気の記事

新着記事

関連コラム