初節句、お祝いの費用は誰が出す?

2023年6月27日

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女の子なら3月3日(桃の節句)、男の子なら5月5日(端午の節句)を生まれて初めて迎える時が“初節句”です。親戚や知人を招いてお祝いをする際は、参加者の都合もありますので、その前後でもかまいません。
この時の食事等にかかる費用は、お祝いしてもらうパパママが払うのが一般的なようです。
初節句に飾る節句人形をおじいちゃん・おばあちゃんに買ってもらう方も多いと思いますが、そのお礼も兼ねてぜひ一緒にお祝いしてもらいましょう。

目次


  1. 節句飾りは誰が買うの?

  2. 初節句のおもてなし

  3. 端午の節句

  4. お祝い金やお返しの相場はいくら?

  5. 大事なのは子どもの無事な成長を願うこと

節句飾りは誰が買うの?


初節句には雛人形や五月人形といった節句飾りを飾ってお祝いします。
誰が買うのかについては『母方の親が買うもの』という意見がありますが、昔の家族制度によるしきたりなので、現代では必ずしも守る必要はありません。
最近は、節句飾りを買ってもらう代わりに、お祝い金としてお金だけを援助してもらったり、母方・父方の両家で折半したり、誰が費用を払うかは各家庭でさまざまなので、後々トラブルの無いように、よく相談してベストな形を選びましょう。
雛人形や兜飾りなど、最近はコンパクトタイプの節句飾りが主流なので、価格も5万円前後〜30万円以上とかなり幅がありますが、人気の価格帯は7万円前後〜15万円前後の商品です。
室内用の鯉のぼりや名前旗、つるし飾りなどの脇飾りの場合、5,000円前後〜5万円前後で、お祝いの品としても人気です。

初節句のおもてなし


おじいちゃん・おばあちゃんを含め、親戚や知人からお祝いをいただいた場合は、お返しとして初節句にご招待して一緒に祝っていただくのが理想的ですが、赤ちゃんがいる中で料理を用意するのも、スペース的にも自宅では困難なことから、飲食店を利用することが多いようです。これらの費用は通常、招待する側が払います。
ホテルや料亭などの高級店の場合、料理と飲み物代で一人当たり10,000円〜15,000円が相場とされています。カジュアルなファミリーレストランなどで個室があるお店なら、赤ちゃん連れでも気兼ねなく利用できる上、一人当たり3,000円〜8,000円程度でメニューなどの調整が可能なのが利点です。
また、手軽さの点でケータリングサービスを使って自宅で行うという方も増えています。一人当たりの予算が抑えられるだけではなく、たくさんのメニューから選ぶことができ、配達もしてくれるので便利です。


【桃の節句】

3月3日の桃の節句には、雛人形をはじめとする節句飾りや桃の花を飾り、みんなでご馳走を食べます。
桃は中国では昔から不老長寿や幸運の象徴とされており、濃いピンク色の花は邪気を祓う力があるとされています。
白酒や甘酒、ひなあられや菱餅をお供えする習慣があります。ひなあられや菱餅の白、ピンク、緑などの色使いは昔から魔除けなどの意味がある縁起の良い食べ物と言われています。
また、代表的なお食事メニューは、ちらし寿司とハマグリのお吸い物です。
ちらし寿司がなぜ桃の節句の定番料理になったのかは不明ですが、見た目にも華やかでお祝いに相応しく、先を見通すという意味のレンコンや、長寿を意味するエビ、金運を意味する錦糸卵など、おめでたい食材を多く使うため縁起が良いとされています。
ハマグリは2枚貝ですが、ぴったりと合わさるのは絶対同じ個体の貝殻だけ、ということから良縁や夫婦円満を意味します。


【端午の節句】

5月5日の端午の節句には、鯉のぼりや鎧兜飾りなどを飾り、みんなでご馳走を食べてお祝いします。
もともと端午の節句は、葉菖蒲が持つ薬効成分を使って行われる祭祀でした。そのため別名「菖蒲の節句」とも言われ、葉菖蒲を入れたお風呂に浸かる習慣もあります。
端午の節句には、柏餅(関西では草餅)や粽(ちまき)を食べます。これらはいずれも子孫繁栄や災厄避けの意味が込められており、子どもの健やかな成長や健康長寿を願うものです。
お食事のメニューとしては、成長が早く力強いタケノコや“勝”を意味するカツオ、“おめでたい”を意味する鯛、出世魚のブリなど、縁起の良い食材を使った料理を食べます。
これ以外にも、地域によってはその場所独特の食べ物を食べる風習があります。

親戚や知人を招いて初節句のお祝いをする際は、参加者の都合もありますので、必ず3月3日や5月5日に行わなければならないということはありません。また、生まれてからまだ1ヶ月くらいしか経ってない場合は、無理をせず、翌年にお祝いをしても問題ありません。

お祝い金やお返しの相場はいくら?



節句飾りを負担するおじいちゃん・おばあちゃん以外の身内や親戚、知人の場合、お祝い金は5,000〜10,000円くらいが相場と言われています。
初節句を一緒に祝ってもらうためにお食事にお招きする場合は、特にお返しをする必要はありません。
また、お金ではなく、赤ちゃん用品やおもちゃなどのギフトをいただくケースもありますし、遠方にお住まいなど、初節句に来ていただくのが難しい場合もあります。
その場合は、桃の節句なら3月中、端午の節句なら5月中に「内祝い」としてお返しの品をお送りします。お返しにかかる費用もパパママが負担するのが一般的です。
後でお返しをする時のために誰からどんな物をもらったか、記録を残しておくといいでしょう。
お返し品の金額は、いただいた金額の1/3〜1/2程度が目安ですが、高額な場合はこれよりも少ない1/5〜1/4程度でも良いとされています。きっちりこの掛け率でなくてもいいのですが、失礼の無いように心がけましょう。
お返しの品を何にしたらいいか、分からない時はカタログギフトのような物も便利です。

大事なのは子どもの無事な成長を願うこと



子育て中は何かとお金がかかります。お祝いごとも大事ですが、周りに合わせたり、無理をしたりする必要はありません。両家のおじいちゃん・おばあちゃんのみを招待する、もしくはパパママだけで初節句をお祝いしてもいいのです。
地域によっては“盛大な初節句を行うのがしきたり”という場所もありますが、節句行事の根底にあるのは子どもの無事な成長、そして家族みんなが健康長寿であるように、と願うことです。親族・家族の絆を深め、コミュニケーションをとる機会として有効に活用しましょう。


※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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