お食い初めの費用は誰が払う?

2023年6月27日

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赤ちゃんが生まれてから無事に100日を迎える時に行われるのが『お食い初め(おくいぞめ)』という儀式です。
地域によっても違いがありますが、「一生食べ物に困ることがないように…」という願いを込めて食器や食事を用意し、食べさせる真似をしてお祝いします。
お祝いのための準備や儀式にかかる費用などは、パパママが払う場合が多いようですが、どんなものにいくらかかるのか、調べてみました。

目次


  1. お食い初めにかかる費用とは?誰が払う?

  2. お食い初めのお祝い金の相場

  3. お祝い金をいただいたら

  4. 地域によって違うので事前に確認を

お食い初めにかかる費用とは?誰が払う?


まず、お食い初めで一番大きな出費になるのは料理(食事代)で、お客様をお招きするパパママが払うのが一般的です。
お祝いする場所ですが、自宅で行うか、自宅以外の場所で行うかによって食事などにかかる費用が変わってきます。
自宅にお招きしてお祝いをする場合と、飲食店などで行う際のメリットとデメリット、かかる費用などを比較してみます。

【自宅で行う場合】
メリット・・・何より主役である赤ちゃんの居心地が良い。食事中に機嫌が悪くなったりしても困らない。飲食店などを利用する場合に比べて費用が抑えられる。

デメリット・・十分なスペースが確保できないことがある。料理の用意やセッティング、後片付けを自分たちでしなければならない。

自宅で行う場合、料理は通販などのお食い初め料理セットを購入するのが便利です。価格は鯛の尾頭付きが付いて5,000円前後からあり、自宅に届きます。
食器類は付いてなかったりしますので、食器セットを揃えたい場合は別途購入する必要があります。
また、仕出し屋さんや料亭のケータリングを利用する場合は、食器(レンタル)や祝い箸、歯固めなどがセットになって6,000円〜10,000円が相場のようです。

【飲食店で行う場合】
メリット・・・自分たちで料理やお膳を用意したり後片付けする必要がない。厳かな雰囲気の中で儀式を行うことができる。

デメリット・・赤ちゃん連れなので個室の予約が必要。お祝い膳5,000円〜10,000円程度+一人当たり5,000円程度の食事代がかかる。服装にも気を使う。


儀式に使用する食器は、昔からのしきたりによれば、朱塗りや黒塗りの漆器が良いとされています。見た目にも高級感があり、写真映えも良いことから現代でも根強い人気がありますが、飲食店や仕出し屋を利用する場合、お膳も用意してくれるのが利点です。
購入するとなると、お膳に飯碗・汁椀・つぼ椀・平椀・お箸がセットになったものの場合、価格は5,000円前後〜最高級10万円前後までとかなり幅がありますが、儀式だけに使うのならあまりこだわる必要はないでしょう。
漆器に似た樹脂製の軽いものなら2,000円前後で購入できます。
また、後で普段使いとして使用できる陶器製や木製のセットを選ぶという方も増えています。可愛い模様入りの陶器の食器セットなら3,000円〜10,000円前後、シンプルな木製食器のセットの場合は5,000円〜15,000円で、大きくなるまで使えます。

お食い初めのお祝い金の相場



お食い初めのお祝い金は、各家庭によっても違いがあると思いますが、一般的に両家のおじいちゃん・おばあちゃんは一人約10,000円、パパママの兄弟や近い親戚の場合、5,000円〜10,000円くらいが相場とされています。
それ以外の親戚や知人・友人は3,000円〜5,000円程度が相場ですので、お祝いの席にお招きする人を決める時には、その点も考慮して決めると良いでしょう。

お祝い金をいただいたら



お食い初めの席にご招待する場合は、パパママが食事代を払いますので、特にお返しをする必要はありません。
遠方にお住まいで参加できない方や、親戚・知人などからも5,000円〜10,000円程度のお祝い金をいただくことがありますが、この場合は、お食い初めの日から1ヶ月以内に「内祝い」として、熨斗を付けたお礼の品をお送りします。金額は、いただいたお祝い金の1/3〜1/2の金額が目安とされています。
また、赤ちゃん用品などのギフトをいただくこともあると思いますが、品物でいただいた時もお返しが必要で、お祝い金と同様、1/3〜1/2相当の物をお返しするのが礼儀とされています。

地域によって違うので事前に確認を



一般的には『お食い初め(おくいぞめ)』と言われていますが、地域によっては、お箸を初めて使うことから『箸初め』、生後100日なので『百日(ももか)祝い』、関西では『歯がため』などと言われることもあります。
特に、東北以北の寒い地方では、お宮参りとお食い初めを一緒に行うことが通例とされており、お赤飯には甘納豆を使うのが特徴的です。
料理や使われる食材も各地方それぞれ特色があり、愛知では丸くくりぬいたハンペンを煮物に入れたり、関西では歯固めにタコを使ったりします。タコ=多幸という意味があるそうです。
九州では「ぽっぽ膳」と呼ばれる白木を使った曲げ物を器に使う地域もあります。
古いしきたりを守らなければいけないということはありませんが、せっかくのお祝いですので、トラブルが起きないよう、それぞれの家庭で事前に確認をしておくことをお勧めします。


※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものと異なる場合があります。予めご了承ください。


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