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五月人形の種類と飾り方

3月下旬から4月中旬にかけて、男の子がいるご家庭では、端午の節句の準備をする時期ですね。今回は、意外と知られていない五月人形の種類と我が家で実際に飾ったときの様子をご紹介します。

五月人形の種類について

五月人形の種類は、「鎧飾り」「兜飾り」「子供大将飾り」「武者人形飾り」があります。これら家の中で飾る人形を内飾りといいます。それと家の軒先に飾る鯉のぼりや幟旗を外飾りといい、男の子の出世を祈るお飾りとされています。

鎧飾り

鎧と言えば戦国時代を想像できるように、鎧は敵からの攻撃を守る役割があることから、男児や家を守るお飾りとして重宝されました。
こちらの人形は甲冑を縮小したサイズのお飾りになり、両脇に弓と太刀を添え、見栄えも良くとても豪華です。一軒家に住む私の姉は、人形を飾るための広めのスペースが確保できるので、長男のためにこちらの鎧飾りを選んで購入していました。

兜飾り

シンプルに飾りたいと思うのであれば兜飾りがおすすめです。兜飾りの作り方の違いから「京甲冑」「江戸甲冑」「新型甲冑」の3タイプがあります。こちらも兜を中心に両脇に弓と太刀を添えて飾ります。
マンション世帯の我が家はこちらのシンプルな飾りが希望とおじいちゃんおばあちゃんに予め伝えました。コンパクトに飾れて、十分な見応えがありますよ。

子供大将飾りや武者人形飾り

昔から人形は生まれてきた男児の厄災を引き受けてくれるといういい伝えがあり、お守りとして健やかに健康を願い贈られました。この人形のモデルは童話に出て来る桃太郎や金太郎などで、元気で活発にすくすく成長して欲しいという願いが込められています。こちらも比較的コンパクトサイズで、次男の方へ節句のお祝いを考えているご家庭で購入されることが多いようです。

飾り方やスタイルについて

五月人形は、戦国時代の武将をモチーフにしている場合が多く、配置は、鎧や兜を中心に向かって右に太刀、左が弓となります。これは、「いざ出陣!」の号令が掛ったらすぐに戦に立ち向かえるように、鎮座している武将を想像した飾り方になります。
また五月人形の絵柄モチーフは3つあります。1つは竜で昇龍のように出世してほしいという意味を持ち、2つ目は虎で逞しさを、3つ目は鷹で聡明さとそれぞれの意味が込められています。

段飾りと平飾りの違い

段飾りは、屏風を背にして一番上に鎧や兜、幟旗飾りや松明飾りのセットなどを配置し、一番下にお供え物として柏餅を用意します。段飾りは飾り物が多く、五月人形としては華やかな飾り方です。
一方平飾りは、鎧や兜を中心に横一列に飾ったものになり、飾るスペースがない現在では、こちらの飾り方が主流になっています。
その他にも片付けが簡単にできる収納飾りもここ最近人気の五月人形です。

いま我が家の息子の流行は「合戦ごっこ」です。当たっても痛くない刀を振り回し、主人と日々戦っています。そんな息子が五月人形のお飾りをみるとついつい兜をかぶりたい衝動にかられるようです。残念なことに小さなサイズなので、それは無理なのですが、今は親子で着用可能な鎧や兜があるようです。この話を息子に伝えたら着たがる様子が目に浮かびます。
このように五月人形は数種類あります。飾るスペースや予算、子どもの好みも加わって、選ぶことも楽しみのひとつです。これからご購入を考えている方へ参考になると嬉しいです。
また五月人形の用意する場所として、我が家ではみんなが集まるリビングに飾っています。みんながいる場所にお飾りをしていれば自然と息子の成長話に会話が弾みます。今年も実家の両親を招待して、息子と一緒に楽しい「こどもの日」を過ごす予定です。

端午の節句について

5月5日は、男の子を祝う、端午の節句ですね。またこの日は1948年に「子どもの日」として祝日になり、現在は大型連休の中日としてお出掛けするご家族も多いのはないでしょうか。ちなみに「子どもの日」の祝日の意味は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされ、子どもはもちろん子どもを産んでくれたお母さんにも感謝しましょうという意味も含まれています。今では端午の節句で男の子をお祝いする日であり、子ども達みんなをお祝いする日としても定着しています。
さて今回は、5月5日「端午の節句」の歴史と我が家のお祝いの過ごし方などをご紹介します。

端午の節句とは?

日本では古くは奈良時代から遺族の間で端午の節句を祝い事として行っていました。当時は子どものお祝いの日というよりも、菖蒲などを使った厄除けや健康祈願が主な内容でした。
それが、鎌倉時代に「菖蒲」の代わりに「尚武」(武士を尊ぶ)という言葉に掛けて、武家にとって大切な跡取りである男の子の成長を祝う日となったのです。その後江戸時代になり、徳川幕府になると5月5日は重要な日と定め、将軍に男の子が生まれると、玄関前に幟などをたて男の子の誕生と成長を祝う風習が定着したのです。また鯉のぼりが登場したのも江戸時代。当時武家では、男の子が生まれると家紋のついた幟をあげる風習がありました。この幟を昔から中国では縁起物と言われている鯉に変え、庶民が飾ったのが鯉のぼりの始まりと言われています。
またお飾りとして用意する兜や鎧を纏った人形を「武者人形」と呼び、武家に男の子が生まれ、兜や鎧を神社へ奉納したことが始まりだと言われています。それが庶民に広がり、のちに五月人形である武士の兜や刀、鯉のぼりを飾り、男の子の健康を祈る日となりました。

実家に居た頃の端午の節句の想い出

私には男兄弟が居なかったのですが、5月5日は恒例事としてお風呂に強い香りが漂い、それが厄払いの意味があるからと祖母が言うので、菖蒲湯に入浴していました。子どものころは、なんの意味があるのか分かりませんでしたが、祖母が言うからと母が用意してくれていました。
またその日は、柏餅をおばあちゃんと一緒に買い物に行き、御仏壇にお供えものとしてあげて、自分たちも家族と食べていた記憶があります。
端午の節句に柏餅を食べる様になった歴史は、江戸時代の頃からで、柏の葉は新しい芽が出てこない限り、寒くても落ちないことから「子孫繁栄」の象徴とされ、家系を守る武家では縁起ものでした。祖母がいると縁起ものだからと、必ず季節の食べ物やお供え物を用意していた記憶があります。

息子の為に用意している五月人形と過ごし方

我が家には息子がいるので、4月中旬ごろ部屋に兜やお飾りを用意します。これは、息子が生まれてすぐに実家の両親が用意してくれたものです。五月人形は、古くから子どもの厄災の身代わりになると言われ、通常人形1体に屏風や三本の矢、刀などを飾るのが基本だと、両親が人形屋さんから教えてもらい、あっという間に五月人形を揃えてくれました。また子どもの日に飾る鯉のぼりに関しては、一軒家とは違い飾る場所も限られているので、マンション部屋で大丈夫なようにミニサイズの鯉のぼりを飾っています。
そして5月5日はささやかながらお食事会も開き、実家の両親とお祝い事をして過ごすのが恒例です。人形の片づけをする前に、息子の成長記録として兜の前で写真を撮り両親に送る事も欠かせません。
男の子のお祝いは女の子の華やかさはないですが、元気に育って欲しいという両親の願いと愛情をたくさん感じて、素直に真っ直ぐ育って欲しいと思います。

雛人形を片付ける時期と注意すべきポイント

女の子がいるご家庭では、3月3日の初節句に向けて、雛人形を飾る準備等を少しずつ考え始めている方が多いのではないでしょうか。
私が幼い頃の記憶は殆どありませんが、実家に帰りアルバムを開くと、まるまる太った赤ちゃんだった私が、立派な雛人形の前でじっと座っている古い写真があります。当時の記憶は無くても想い出として、写真で残り、家族から大切に育ててもらったのだと、実感出来る1枚です。
今では親になり飾ってもらう側から飾る側になったので、お飾りが終わったらその後の雛人形の片付けも考えないといけません。
さて今回は、雛人形を片付ける時期とその時に注意すべきポイントをご紹介します。

雛人形を片付ける時期について

雛人形を飾った後の片付けの話で「雛人形は早く片付けないといけない」という話を聞いたことはありませんか?
その諸説にはいくつかありますが「片付けが遅れると婚期が遅れる」「片付けが出来ないとお嫁にいけない」「いつまでも厄を引き受けてくれている雛人形を飾って置かない方がよい」など様々です。私が小学生のころは「早く雛人形を片付けないと結婚が出来ないらしいよ」と母に言った記憶があります。
実際のところは、言い伝えに根拠はないので、あまり気にしなくてもよいものです。
むしろ気にしなければならないのが、お雛様にとって片付けに適した日があるということです。それは、湿気のない晴れた日に片付ける事。雛人形が着ている生地は非常に湿気に弱く、湿度が高い日に触れられると痛んでしまいます。例えば天気の悪いジメジメした日に片付けると、人形に湿気を残して片付ける事になります。そうすると翌年雛人形を収納している箱を開けてみると、大切な着物やお顔にカビやシミが残ってしまうことがあります。そうならないようにするためにも、湿度が低い晴れた日に片付けることが、カビや劣化を防ぐ重要なポイントになります。

雛人形を来年もきれいなままで飾るポイントについて

1.人の手油や汚れに弱いので、手袋を使用して、雛人形の顔や着物についたほこりを軽く払います
2.やわらかい布で雛人形のお飾りの小物を拭きます
3.雛人形の顔を和紙などで覆い保護します
4.箱と人形の隙間に柔らかい紙を詰め、雛飾り一式を収納する段ボール箱に入れます。防虫剤を入れる場合は、人形や台、屏風などに直接つかないように、ビニール袋に入れて口を閉じ、小さな穴を数ヶ所開けていれます。それを外箱にガムテープでしっかり貼り付けて直接人形に触れないように固定します。
5.直接日光が当たらない、風通しの良い場所へ段ボールに入れ人形を納めます

雛人形は着物や顔がとても繊細なので、カビや劣化を防ぐために手袋を使い片付けをします。1年間後にまた使うので、置き場所も重要です。風通しの良い納戸や高い位置の戸棚に片付けるようにして、極度な乾燥や湿気を防ぎます。

私が小さかったころは、実家に祖母が健在だったので人形の飾り方や片付けるなど母に厳しく伝えていた記憶があります。なので、三人官女がついた五人飾りを毎年飾っていたのですが、飾る場所は子どもだけでは上がれない2階の広間と決まっていました。また人形に直接太陽の光が当たらないように、カーテンを閉め、気を使いながら母が飾ってくれていました。
片付ける押入れの場所も決まっていたので、3月3日の雛祭りが終わり、天気が良ければ翌日にはきれいに片付けが終わっていた記憶があります。しっかり手入れがされていたので、私がお嫁に出るまで、古くてもきれいな雛人形を飾ってくれていました。
今、自分が親になり管理する側になると、子どもに対する愛情はもちろん、母へ感謝の想いが溢れてきます。

今どきの雛人形のご紹介

初節句を迎えられるお孫さんに、ひな人形をご購入される御祖母様が子どもの頃は、七段飾りや五段飾りなどが主流ではなかったですか? 三人官女や五人囃子、随人・三仕丁が付いた十五人揃えは、華やかで見る人の心を掴む圧巻の豪華さがあったはずです。それに比べると、今はひな人形のサイズやデザインなど多種多様になり、かえってどんなひな人形を購入したらよいか迷う方が多いようです。
今回は、今どきのひな人形や我が家で購入した雛人形など選ぶ時の参考になるようにご紹介します。

1.自分の居住空間を考えて選ぶひな人形

近年の住宅事情により、今はコンパクトなサイズのひな人形が出てきました。特にマンションやアパートに対応した、横幅が65cm以下の雛飾りが年々増えてきています。
我が家もマンション世帯なので「ケース入りひな人形」を購入しました。ケース入りだと出している間、人形に直接埃がかからず、終わったら箱にしまうだけと手間がなく、居住空間に十分な広さがない、我が家にとっては丁度良いからです。

2.ぷっくりしたお顔が特徴のひな人形

飾る場所はないけど、ひな祭りの歌に出てくる人物が登場するような雛飾りが欲しいなんて欲張りな方には、「木目込みひな人形」がお薦めです。
小さくて丸い形が特徴的で、赤ちゃんのようなぷっくりしたお顔が可愛らしいくコンパクトですが、しっかりひな人形として存在感があります。

3.見映えと収納を兼ね備えたひな人形

お人形やお道具など一式が飾り台に収まる、「収納飾り」はやはり住宅事情もありここ数年人気です。二人飾りの親王飾り収納タイプだけでなく、三段飾り(五人飾り)で収納型があります。また飾り台の高さがある分、横幅が同じ平飾りに比べて見栄えが良く、節句が終われば収納出来ます。
こちらも人気で長く使って欲しいとお友達ママのお母さんが購入されたと聞きました。

4.インテリアの一部として選ぶひな人形

ひな人形の選び方として、着物の色や顔など好みの雰囲気で選び、部屋に合わせた色合いで選ぶ方も少なくないです。
今時のひな人形選びでは、ひな人形と言えば赤を想像してしまいますが、昔と違い高貴なお色の紫系や何色とも言いがたいニュアンスカラーのような衣裳のひな人形の人気が高いといえます。
また、ピンク色やラベンダー色の「ケース飾り」は、春らしく女の子のお節句には相応しい色合いになっています。

5.美人顔から可愛いお顔など表情から選ぶひな人形

顔が命と言われるように、ひな人形のお顔は、選ぶ時の条件に必ず入ります。昔ながらの涼しげな表情を好まれる方もいますが、赤ちゃんのような愛らしいお顔や古典的過ぎないお顔もうっすらと頬紅が入り、黒目が大きく見える美人顔が好まれるのが最近の傾向です。

6.優雅に佇む立雛ならではのひな人形

ひな人形を飾るスタイルとしては、「立雛」もブームです。元々ひな人形は、古来より流し雛などの人の型をしていました。立雛が原型だとされる諸説もあり、本来の形で飾りたいという方が増えています。

そもそも、雛祭りとは生まれてきた女の子の健やかな成長を願い、また将来幸せな結婚ができるようにと願いを込め、お雛様を飾る行事です。本来の飾り方を見直し、原点回帰に立ち返って〝邪気を払う〝とされる赤毛せんに、お目出度い金屏風を合わせるなど装飾にこだわって選ばれる傾向にあります。
このように、個々の生活スタイルやデザインにこだわり、ご予算と飾る場所を決め、サイズ感を伝えられるようであれば、節句人形アドバイザーがいる店舗へ行かれることをおすすめします。節句人形アドバイザーがいる店舗で購入されると、きっとご希望にピッタリのひな人形が早く見つかるはずです。